屋上が好きな僕
覚えたてのタバコ
藻だらけになったプールに捨てて
あの子の住んでる街を目をこらして見てる

屋上が好きな君
いつも沈んだ目で
この街がスパンコールになる頃
金網にもたれて何を見てる

僕はいつも屋上の扉をそっと開けて
先に君が街を眺めている日は
少しだけ迷うけど帰ることにして
気づかれないように静かに
紙くずの部屋に逃げる

街は毎日きれいさ
どこにいたってきれいさ
だけどこの屋上から見るこの街は
いつでも僕の黒目につきささる

ありもしない景色を
かすんだ遠くの街に見てるのかい
そうやって君に話しかけてみたいけど
いつも恥ずかしくなってやめてしまう
もしくは君のことを知ってしまったら
僕の中の君は消えてしまうかもしれないから
というのが理由なのかもしれない
僕は僕が考えていることすら
よくわからないから
君の話を聞いても
理解できないかもしれないから
かもしれない

静かに扉を閉めながら
いつも君が僕に気づくのを待ってる
君は今日もあの金網にもたれて
スパンコールの街を見つめ続ける

屋上 屋上 屋上 屋上

Copyright (C) 2009 TAKAYUKI KATO All Rights Reserved.